大阪高等学校数学教育会 > 活動紹介

Osaka Association for High School Mathematics Education

委員会活動紹介

会誌第44号(2003年6月)の「各部報告」に基づいて作成しています。従って、内容はその前年度(2002年度)について書かれたものです。

委員会一覧

戻る

代数・幾何・解析委員会

 提案と輪読を中心に研究、討議を進めています。提案では、「図形と方程式・三角関数 授業プラン」「数学Uの授業設計」(成城工業 荻田)、「4次元双曲空間のisometryについて」「あるknotの補空間」(盾津 木戸)、「シャノンの標本化定理について」(枚方西 植田)などがありました。輪読は「フーリエ解析大全(上)」(朝倉書店)を読んでいます。

 今年度から解析委員会と統合して、新委員会「代数・幾何・解析委員会」となります。新カリキュラムの数学Aに入った幾何の内容について、授業でどのように扱うか等に ついて意見交換ができればと思います。委員会は主として定期考査中に開催します。 どうか気軽に御参加下さい。

連絡担当者:梶岡(南寝屋川)、和田(大手前)、吉川(城山)

戻る

確率・統計委員会

 昨年度は,『統計学入門I』(東京大学出版会)の輪読を軸に,確率・統計・離散数学の周辺の話題をとりあげました。今年度研究セミナー第37号の記事「三角形の頂点の 色分けと不動点定理」は,確率統計委員会での発表をもとに発展させて書かれたものです。

 会場は,波多野善隆先生のお世話で高津高校をお借りしています。多くの皆さんの参加をお待ちしています。

連絡担当者:浜本(高槻南)、深川(豊中)

戻る

大学入試検討委員会

 センター試験の本試験・追試験の検討を行ない、大学入試センターに意見などを まとめて提出しました。また、関西地区の国公立8大学、私立8大学の入試問題の検討を行い、春季・秋季の総会後それぞれ関係の大学の先生方をお迎えして、出題側の感想・意見をお聞きする連絡協議会を開催しております。

 大学入試連絡協議会での協議内容を、日数教、近数教等で発表しました。また、研究セミナーにもその発表を掲載しております。

 入試問題の検討は、問題によっては、いろいろな解法や問題の「ネタ」等に及ぶこともあり、興味深いものになっております。今年度は、ここ数年の課題である、入試問題以外の研究発表をやりたいと思っています。大学入試問題に興味・関心をお持ちの先生方、是非ご参加ください。

連絡担当者:三輪(北野)、林(清風南海)、吉田(近大附属)、坂口(金剛)

戻る

推薦入試委員会

 本委員会は、関西地区の私立大学の理系の推薦入試の問題を検討していて、「高校数学の基礎知識」という冊子を1987年度より毎年作成しております。 第1号当時からこの冊子を希望する先生方、生徒達が多く好評を得ており、1991年度より実費販売に踏み切りました。本年度も実費販売の予定であります。

 この冊子は、委員の先生方の熱心な議論の産物で、この議論により今まで気づかなかった数学の内容に気づいたり、違う観点を知っったりとなかなか興味深い事もあります。また生徒の観点から問題を解くことにより、つまづきの原因を再認識しそれを授業に還元しなければいけないと感じる事もあります。この活動の中で、新教育課程において中学から高校、高校から大学への指導のステップを考える一端となればと考えております。興味関心をお持ちの先生方、是非ご参加下さい。新教育課程が始まり、今後、この冊子を生徒の学習指導にどの様にすれば有効活用できるか、その実践例を探っていく予定です。

連絡担当者:尾崎(池田)、土田(天王寺)

戻る

MET委員会

 最近ではコンピュータだけでなく電卓など様々なテクノロジーが授業などで使えるようになってきています。コンピュータを含めた多くの情報機器を数学の授業を含めた教育活動で利用することに関する研究を行う必要性が生じてきました。これらの事をふまえながら、北摂グループではGRAPESなどを用いた授業についての研究や、生徒が学習に利用できるWebページの作成を行っています。南・東グループではTEXやMathematica、VisualBasicの勉強会を行っています。

 コンピュータなど情報機器活用に関心をお持ちの先生は是非ご連絡ください。なお、METはMathematical Education with Tecnology の略です。

連絡担当者:大西(天王寺)、辻(高石)、田中(豊中)

戻る

指導法委員会

 指導法委員会では、生徒の理解の問題を中心に研究しています。各委員からのレポートをもとに行う研究討議、公開授業をすることによって行う指導法の研究協議が主な活動です。

 平成14年度は、夏合宿での研究討議と各学期1回の委員会が主な活動でした。夏合宿では、つぎのテーマで研究協議を行いました。「1.生徒の理解・学力に関する諸問題について」「2.新学習指導要領によって中学校から高校に移行された学習内容をどのように取り扱っていけばよいかについて」「3.児童・生徒の計算力をいかにつけさせるかについて、児童・生徒の計算力低下が引きおこす諸問題について」「4.生徒間の学力格差をにらんだ数学教育の今後の展開について」。中学校で実際に使われている指導プリントや教科書を参考資料として話し合いを行いました。

 研究レポートは、「グラフ理論の教材化の研究(第2報)―凸多面体の展開図の個数を題材とした教育実践の考察―」(研究発表大会で発表されたもの)があります。新しく委員会に参加される先生が、ここ数年おられません。今年度は、多くの先生方に参加していただき、日頃使っておられる教材(プリント類)や授業での話を持ち寄る話題提供の場にしていきたいと考えています。今までどおり、各委員が興味を持ったテーマでさまざまな角度からレポート、活動を行うことも考えています。委員会は金曜日の午後に不定期で行っています。興味や関心がおありの先生方は幹事まで御連絡をお願いします。お待ちしております。

連絡担当者:田中(西淀川)、波多野(高津)

戻る

教材開発委員会

 当委員会では、実践的で授業等で活用できる教材の研究、開発を行っています。昨年度は、新教育課程に合わせ導入教材「高校数学へ」の改訂を行いました。この改訂作業について、8月に愛知県で開催される日数教全国大会に於いて発表する予定です。

 今年度は、総合的な学習の時間等で活用でき、一回の授業で完結するようなトピック的な内容の教材について研究する予定にしています。教科書の内容にこだわらずどんな分野でも結構ですので、面白い教材やアイデアをお持ちの先生は、幹事までご連絡ください。

 最後に、ここ数年は新しいメンバーの参加もなく、同じ顔ぶれで活動しています。当委員会の活動に関心をお持ち先生方は、お気軽にご参加ください。

連絡担当者:永井(東寝屋川)、西田(今宮)

戻る

SL委員会

 本委員会は発足(昭和50年)以来、スローラーナーを数学学習上、何らかの阻害点 (ブロック点)があり、理解が進まない生徒ととらえ、大量の生徒のデータの数値解析により、ブロック点を明らかにし学習系列を解明すること、更に、このことを踏まえ、適切な指導(治療)で学習がスムーズに進むように出来る方法を探ることを目的として活動してきています。現在まで、「代数分野」、「図形分野」、「場合の数・確率分野」について調べてきており、現在、次のようなことに取り組んでいます。

@関数概念の形成過程の解明

 本年度からの新教育課程では、基本的な関数を高校で初めて扱うこととなる。われわれの「代数分野」の研究において、分数の理解が進むことによって関数の理解がはかれることが判明しているが、このことおよび昨年度の試行結果を踏まえ、マークカード方式の「調査問題」を作成し、現在、実施、解析中です。

A関数概念についての治療教材の試行

 昨年度の解析結果をもとに作成した関数概念理解のための治療教材「Express」(関数)を「調査問題」で抽出して生徒に試行し、治療効果について検討を重ねていく予定です。

 月1回の割合で集まり、テーマを皆で(メンバーは現在10名程)ディスカッションという形でやっています。この委員会に参加することで、数学ができない生徒の多い学校では毎日の授業や補習に役立つ知恵が、また、数学の比較的できる生徒の多い学校ではクラスの成績アップになる戦略が得られることと思います。興味・関心のある人はどしどしご連絡下さい。

連絡担当者:疋田(吹田東)、藤岡(大手前定)

戻る

自由研究委員会

昨年度の主な発表は次の内容です。

1.フーリエ級数の応用について

2.ルベーグ積分について

3.連分数について

4.代数的数について

 このうち1.については一般論以外に具体的な関数についてフーリエ級数を求めることもした。2.については階段関数の性質や測度及び極限との関係も検討した。リーマン積分の場合との違いも調べた。3.についてはいろいろな実数について連分数展開を求めることもあわせて行った。1次変換に対して連分数展開がどうなるかについては特に詳しく調べた。4.については具体的な代数的数に対して和がどのような代数的方程式を満たすかも調べた。

 これ以外にも具体的な場合に限るが整数の問題やイデアルについても検討した。またいろいろな具体的な問題も検討した。どの発表も自由な雰囲気の中でわきあいあいとやっております。

 この研究会の方針としては、一般論だけでなく、具体的な例、時には高校生にも理解できるような内容を発表しています。興味、関心をもたれた先生方のご参加をお待ちしています。

 主な会場は堺上高校であり月2回の開催を目標にしています。

連絡担当者:西川(桃谷)、松原(堺上)、楠本(泉陽)

戻る

数学再入門委員会

 数学再入門委員会は1ヶ月に一回の割合で主に大手前高校を会場に活動を行っています。毎回、提案と輪読の2本立てで会を運営しています。

 最近の提案では新藤伸夫先生(摂津高校)『極大平面グラフの矩形双対グラフ』、荻田竜三先生(近大付属高校)『数学Uの授業設計』、安尾勝雅先生(園芸高校)『数学補講○△/のお話−初等幾何学入門』、梶岡 肇先生(南寝屋川)『円盤の塗り分け方の数』、和木(大手前高校)『多面体の展開図に関する話題』等々がありました。

 これらは会誌や研究セミナー誌上または日数教の全国大会等で発表されたもの、または今後発表される予定です。いつものことながらその関心の幅の広さと話題の多さに驚きます。

 輪読はこの間ずっと、W.フェラ−の『確率論とその応用T』(紀伊國屋書店)を読んでいます。読み応えのあるテキストで、さすが名著と参加者をうならせています。

 会が終わり大手前高校の校門を出る頃には大阪城の明かりが美しく目に飛び込んできます。楽しい話題と鋭い?ツッコミが売りの当委員会にどうぞ気楽に参加してください。

連絡担当者:安尾(園芸)和木(大手前)

戻る